【本の紹介】なぜかうまくいく人のすごい無意識(梯谷 幸司)

メタ無意識は、潜在意識を入れる器みたいなもの。器次第で見え方が変わってしまう。この器こそが、人生の中のさまざまな現実を作り出す思考などの前提となる「形・器」なのです。

 

物事がうまく行かないのは、ひとつは「本当の自分で生きていない」こと。そしてもうひとつは「外部の状況に合わせて柔軟に自分の感情やふるまいを変えることができない」ということ。

 

物事がうまく人は、感情も身体も役割も望みですらも、「これは本来の私ではない」ということを理解しています。これらはすべて私の欲しいものを手に入れる道具でしかなく、「その道具を私は管理しています」という前提・感覚なのです。

 

メタ無意識が何かを判断するとき、本当の自分としての生きる目的を判断基準にするのか、世の中のルールで判断するのか、というふたつの選択があります。

 

農本主義→資本主義→知識主義→感性主義

 

感性主義の評価対象は、お金や知識などではなく、「どういう意思をもっているか」「あなたは何をしたい人なのか」ということで評価されます。

 

農本主義から知識主義の時代までは、他社基準で生きる「偽りの自分」のほうがうまくいいきました。なぜなら本来の自分を押し殺し、社会のルールに合わせればよかったからです。しかし、感性主義になると、それではうまくいきません。

 

過去に焦点が当たっていると正しさばかりを追求しますが、未来に焦点を当てると自分のやりたいことを実現することができます。

 

経済恐慌が起きるとミリオネアが増える。

 

タフな人であればあるほど、「こんな自分はダメだ、こんな自分は早くなんとかしなければ」「こんな弱音を吐いている場合ではない」「気合いだ、根性だ」と、頑張って乗り切ろうとしてしまいます。その結果、負担がかかり、身体を壊したり、事故にあったり、詐欺にあったり、自己破壊欲求で自分でもよくわからない結果を導いてしまうのです。

 

アウシュビッツで生き残った人は何が違ったか? 最後まで自分の目的を忘れない人たちだった。

 

脳は逆に動く。望むものの対比となる状態を明確に意識させることで、望むことと反対のことを引き起こす。

 

うまく人の14の成功脳パターン

①主体性         〇主体行動型    ✖反映分析型

②動機付けの方向性    〇目的志向型    ✖問題回避型

③喜びの判断基準     〇自分基準     ✖他者基準

④思考の方向性      〇未来基準     ✖過去基準

⑤動機付けの選択理由   〇オプション型   ✖プロセス型

⑥どちらを重視するか   〇物資タスク重視型 ✖人間重視型

⑦目的の焦点       〇目的基準     ✖体験基準

⑧現実の責任者はだ誰か  〇自分原因型    ✖他者原因型

⑨物事の捉え方      〇楽観基準     ✖悲観基準

⑩判断するときの心理状態 〇実体験型     ✖分離体験型

⑪それは誰が決めたのか  〇欲求型      ✖義務型

⑫自己認識        〇絶対的自我    ✖限定的自我

⑬本気度合い       〇結果行動型    ✖結果期待型

⑭根本欲求        〇目的欲求     ✖生存欲求

 

貧富の差は、経済的な状況の差から生まれるものではなく、言葉のスキルの差が生まれるものである

 

脳は喜びよりも恐れを現実化させる

 

「やらないことリスト」を作る

 

将来低所得者になる子供は、お母さんに「アンタはもうゲームを持っているじゃない。ゲームなんかしないで勉強しなさい!」と感情的に叱られるというのです。その結果、子供はお母さん基準、つまり他者基準になってしまうのです。一方、将来高所得者になる子供は、お母さんから「じゃあ、どうしてそのゲームが必要なのか、理由を聞かせてくれる?」と理性的に理由を聞かれます。

 

マーク・ザッカーバーグの父親いわく、「みんながやっているからとか、みんな持っているからという理由の欲求はすべて却下しました。その代わり、自分がこうなりたいんだというものはすべて買い与えたのです」

 

望みを効果的に脳につかませる6つのステップ

ステップ① 避けたいことを洗い出す

ステップ② ステップ①の正反対の目標を立てる

ステップ③ モデルを見つける

ステップ④ ステップ③を踏まえて、具体的にこうなりたいと自分に置き換える

ステップ⑤ 「もっと」「さらに」を使って目標の表現を発展させていく

ステップ⑥ 望ましい状態を達成しているかのようにふるまう

 

ニューロロジカル・レベルの階層を縦軸として、「私はどういう人なのか?」というセルフイメージを構成する意識を同じ方向を向くように整える

◎スピリチュアル・レベル

◎自己認識レベル

◎信念・価値観レベル

◎知識・能力・戦略レベル

◎行動レベル

◎環境レベル

 

脳は、すぐに思い出せることは正しいと判断する。逆にすぐに思い出せないことは間違っていると判断。信じ込みは、内容ではなく、思い出すスピードに起因する。

 

適切な目的のもとに、適切なメタ意識で構成されたパターンの行動をたくさんとらせる

 

潜在意識との小さな約束は守り続けること

 

価値基準とは、仕事なり、家庭なり、自分がどういう昼食的な価値を大切にして行動しているかというメタ無意識の指標です。人は、価値基準の高いことに時間と労力を費やします。

 

言葉と魔法は同一のものである

 

メタファーやストーリーの暗示があり、「自分でひらめいたのだ」「自分がやりたいからやるのだ」という自己決定感が生まれると、いい信じ込みが定着して行動に移せます。

 

他人のメタ無意識を変える話法

①相手のパターンの言葉で肯定する(ペーシング)

②「そして」でつなげる

③相手のパターンの言葉で肯定する(ペーシング)

④「そして」でつなげる

⑤新しいパターンの言葉をどさくさに紛れて入れる(リーディング)

 

縦軸が時間軸で、横軸が私は誰なのかという空間軸。つまり、意識を飛ばす時空間を広げていった。「私はどういう人」というセルイメージを広げながら、10年後はどうなるだろう、20年後はどうなるだろう、とイメージしていったら、お金がドンドン入ってくるようになった。

 

自分の意識を広げる時空間の大きさに比例してお金が入ってくる、時がお金に化ける。

 

無意識を利用して年収を思い通りに上げていく方法

①限界の8割をクリアしてからさらに限界を広げていく

②気づいたら呟いてメタ無意識を強化する

③「~以上は要らない」という表現にする

 

ごみが下に落ちているのがわかっているけれど、まだいでしまおう。そんな感覚で、ちょっとしたことをまたいでしまっているのです。ゴミがあることを隠して、取り返しのつかないことになってしまう。そして突然、急に明るみに出るのです。